優位性 ―構造性―
ケーソン基礎は、一般に剛体基礎として設計するため、鉛直荷重、水平荷重に対し 基礎底面および周面全体で支持でき、比較的大きな支持力を有する基礎であります。した がって、平面寸法、根入れ長などを調節することで柔軟に設計することができます。ケー ソン基礎の平面寸法として過去の実績でも30㎡程度のものから3000㎡以上のものまで あり、作用荷重に対し様々な断面で対応ができます。一方、ケーソンの床付深さは、 作業気圧の上限値と言われてきた0.4MPaを越えるケーソンも無人化施工を行うことで 実績を重ね、今やその上限値も撤廃されつつあり、現在GL-63.5m(0.55MPa)の施工実績があります。
ケーソン基礎は、地震時における安定性、断面耐力が大きく、先般の阪神淡路大震災 においても他形式の基礎と比べて被害が少なく、耐震性に優れた基礎であると言えます。
耐震性能
平成7年1月の兵庫県南部地震においても、ケーソン基礎の大きな損傷に関する報告はほとんどありませんでした。この基礎形式 の信頼性・優位性が改めて証明されたといえます。ニューマチックケーソンの高い耐震性を示す特徴は以下の通りです。
1.剛性が大きく、逸散減衰が大きいために、基礎への入力地震動が小さいこと。
2.基礎周面の地盤よりも、固い底面地盤に作用荷重の多くを伝達する耐荷機構であること。
3.液状化により周面地盤の抵抗力が極端こ減少しても、抵抗要素の大きな固い底面地盤で基礎を支持できること。
4.施工時に支持層を直接確認できること。
| 兵庫県南部地震におけるニューマチックケーソン基礎およびその周辺の被災状況 | |||||
| 構造物名称 | 被災等の有無〈無は○、有は×) | ||||
| 周辺地盤 | 基礎変位 | 基礎本体 | 橋脚等 | 沓や床版 | |
| 神戸大橋 | × | × | ○ | × | × |
| ポートピア大橋 | × | × | ○ | × | × |
| 灘浜大橋 | × | ×小 | ○ | ○ | ○ |
| 阪高・六甲アイランド橋 | × | × | ○ | × | × |
| 阪高・西宮港橋 | × | × | ○ | × | × |
| 宝塚市・武庫川新橋 | × | ×小 | ○ | ○ | × |
| (株)神戸製鋼・3号高炉 | × | ×小 | ○ | ― | 上屋○ |
| 浜手バイパス | ○ | ○ | ○ | × | × |
| 第二摩耶大橋 | ○ | ○ | ○ | × | × |
| 阪高・東神戸大橋 | ○ | ○ | ○ | × | × |
| 阪高・新芦屋川大橋 | ○ | ○ | ○ | × | × |
| 阪高・甲子園高架橋 | ○ | ○ | ○ | × | ? |
| JR新幹線・加島高架橋 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
| 神戸港第七突堤 | ○ | ○ | ○ | ― | 上屋× |
| 神戸港第八突堤 | ○ | ○ | ○ | ― | 上屋× |
| 神戸製鋼・連続鋳造設備 | ○ | ○ | ○ | × | ― |
| 第一摩耶大橋 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 灘大橋 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 六甲大橋 | ○ | ○ | ○ | ○ | ? |
| 阪高・神戸線・武庫川橋 | ○ | ○ | ○ | ? | ? |
| 阪高・神戸線神崎川橋梁 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 兵庫県 宝塚大橋 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| JR新幹線・神崎川橋梁 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 出典:兵庫県南部地震におけるニューマチックケーソン基礎の概括的状況報告(日本圧気技術協会、H8/11) | |||||
2005年1月31日(月) 00:00 | Permalink | コメント (0) | トラックバック (0)
軟弱地盤への対応
障害物への対応
ニューマチックケーソンの作業気圧は原則として常に間隙水圧に見合った気圧とするため、周辺地盤の地下水位を下げることがありません。したがって、
周辺地盤への影響を最小限にとどめることができます。

























「無人化システム」と「ヘリウム混合ガス呼吸システム」の一体化により、 大深度開発事業を確実にサポートし、水面下70m(理論作業気圧0.7MPa)までの地下構造物の構築を可能にする工法が「大深度ニューマチックケーソン工法」です。


